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胃カメラってローマ字で書いたら「icamera」になって、まるでAppleの新製品みたいだった。「胃もたれ」は「iMotare」、「胃けいれん」は「iKeiren」と書いてみるとかなりかっこいい。「俺、今日iMotareなんだぜ」みたいな。
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2010-03-14

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目の前に横たわる「何か」を包む灰色のビニール。その正面についたジッパーを恐る恐る開ける。人の顔を持った赤黒い「何か」が僕の視界に入ってきた。思考が止まり、脳が一瞬にして痺れていく。慈愛に満ちた母の笑顔と、この目の前の「人のようなもの」とを一致させることは困難だった。それでも、じっとそれを見つめていると、そこには確かに母の面影があった。微動だにせず、赤黒く、細胞の溶けゆく目の前のものは、確かに母の命を運んでいたのだ。そこには、母がいた。ずっと探してきた、母がいた。母はその命を、終えたのだ。余りにも単純な出来事だった。母は津波に呑まれ息絶えたのだ。母は、その遺体の朽ちるぎりぎりまで、愛犬の紐を決して離さず、その紐を再会への絆として、ずっとずっと、待っていたのだ。

誰とは言わないがこれは僕の友達で、 Facebook上で一番今「いいね!」をもらっているんじゃないかというくらいの人気者の話だ。ちなみに、人気者というだけではなく、仲間ができたおかげで、地方から上京し仕事にありつけ、家もFacebook上の友達から安値で借りている。

面白いのは彼は全く何もない男なことだ。

上京する前は、ネット上の存在感も無いニートで(実際には今もなのだが)、特に代わった趣味もなく、話す内容も非常につまらない。ただ、唯一優れた点があった。彼は一番いいね!をもらっている代わりに、いいね!をおそらく一番与え続けた。彼曰く「1分置きにリロード、いいね!を押す、を繰り返してましたねー」。

彼のいいね!の行為、実はよくよく聞くと、どうもニュースフィードに流れてくるポスト、 全てを読んではいいね!しているらしい。つまり、「誰々さんのポストだけはいいね!する」とか「このポスト面白いからいいね!する」というわけではない。ただ、ボットのごとくいいね!するだけである。そこには意図が含まれていない。

意図が含まれていないいいね!は営業にあたるのだろうかという議論はあるが、もしあたらないとしたら、営業なしで、全くのゼロの男がそれだけ知名度を上げたということである。いわば「いいね!マーケティング」である。それがゼロの彼が唯一楽しい生活を得るための方法だったのだ(実際彼は東京の生活を忙しいながらも楽しんでいるようだ)。これはすごい気がする。

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